
毎年シーズンオフになるとMotoGPチームは翌シーズンの開幕に向けて、膨大な量の仕事をこなさなければなりません。ルーチョ・チェッキエロ率いるLCRホンダMotoGPも、スポンサーとの契約交渉、機材のメンテナンス、新型マシンのセットアップ、チーム発表会の企画、メディア用資料の作成などに追われます。各部署が4月11日の開幕戦カタールGPに間に合うように動いています。
-ルーチョ、LCRホンダMotoGPのRC212Vのカラーリングについて語ってください。
冬の時期は私もチームスタッフも皆忙しいです。各部署がそれぞれ計画を立てながら動いていますが、シーズンは4月から始まるので時間はありません。いろいろな準備作業をするなかで、チーム、ライダー、マシンのイメージを決定付ける翌年のカラーリングも考えなければなりません。
-マシンのドレス・アップのポイントは何ですか?
スポンサーと契約を結んだあと、ロゴの大きさや位置を決定します。メインカラーは他のマシンと一緒に走ったときも際立つような色にします。2006年のオーストラリアGPで我々は地元ケーシーのために特別なカラーリングのマシンを用意しました。とても評判が良かったです。最近はゼッケンに蛍光色を配したり、昨年からはMotoGPクラス唯一の白ホイールを採用したりと、常にグラフィック部門とマシンをより格好よく、TVでも映えるような工夫をしています。
-グラフィックデザインが決まると次はどうしますか?
マシンの仕様はフェアリングも含めて毎年変更されます。マシンが納車されると、メカニックと細部にわったてカウルを実測します。フロント、リヤ、左右、燃料タンクの全てです。そして、あらかじめ決めておいたカラーリングを落とし込みます。スポンサーから承認してもらえれば、実際に貼るカッティングシートを作成します。カウルにはマスキングテープを貼り、塗装に出します。
-MotoGPマシンのカウルはどのようなものですか?
ハンドメイドのカウルの塗装は長く骨の折れる作業です。いろいろな色な特殊な水性塗料を使います。乾燥も含めて2日間にわたる工程を終えると、最後にカッティングシートやステッカーを貼るのです。カウルの重さは1台分でも2.2kgと超軽量です。クラッシュに対しての強度はそんなにありません。時速350kmでの走行は振動も多くてとてもデリケートなのですが、ダメージがひどくなければ修理してまた使います。